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今回からはいよいよ、相手の会話をどんどん深掘りし、相手の会話量を増やしていくフェーズに移っていきます。
前回まで紹介したのは、自己開示(アイスブレイク)の方法でした。
「共有スペース」と「自虐ネタ」を使い、共有スペースでは身近なものから会話を始めて、自虐ネタで相手の心を開きやすくする。
この二つがアイスブレイクとなり、後々相手に質問をしていった際に話を引き出しやすい、という話でしたよね。
そしてアイスブレイクができたら、次にやるべきことは、
相手の自己開示を誘う
です。
つまり、相手から深い話をどんどん引き出していくフェーズになります。
ここでは、相手の話をどんどん深掘りしていくことで、相手が「(自分の話をものすごく聞いてくれているから)あなたと話していて楽しい!」と感じるようになっていきます。
そのためには、まず相手が話したい話題を特定する作業が必要になります。
ここで使える一つのテクニックが、今回紹介する
「悪共有」
という非常に強力なテクニックです。
これは、一般にはほとんど知られていない言葉ですが、めちゃくちゃ強力な会話テクニックなので、ぜひ押さえてください。
では、いきましょう。
悪共有とは?
この「悪共有」とは何かというと、
相手と第三者(別の誰か)の悪口や愚痴で一緒に盛り上がる方法
のことを指します。
いわば意図的に誰かの陰口を言うこと、ですね。笑
例えば、
・会社のうざい先輩や上司
・実は嫌いな友達
・その人が嫌いなタイプの人
などです。
女性ならば
・気持ち悪い口説き方をしてきた男性の話
・元カレ
の話なども該当します。
こういった第三者に関する悪口や愚痴を共有し、その話をどんどん引き出して盛り上げていくことを「悪共有」といいます。
この悪共有は、「共通の敵がいると仲良くなれる」という心理構造を応用した、非常に古典的で有名なナンパテクニックの一つです。
元々はナンパ用語なのですが、実生活でも友達作りやコミュニケーションの場面でもめちゃくちゃ使えます。
悪共有のメリット
悪共有のメリットとは、ズバリ
人と仲良くなるスピードが驚くほど上げる
ことにあります。
例えば、学校のクラスでも担任の先生・部活の顧問・先輩が嫌な人だった場合、生徒や後輩たちが一致団結して仲良くなることがありますよね。
歴史上でも、戦争中に仲の悪かった国同士が共通の敵が現れることで手を組んで戦う、というようなことはよくあります。
例として、中国ではかつて董卓(とうたく)という悪い武将が台頭した時代、今まで戦争したり仲が悪かった国同士が反董卓連合軍を作って董卓を倒したという歴史があります。
他にも「強大な悪、共通の敵が出現すると、それまでバラバラだった国々がまとまって連合軍を作る」といったことはたくさんあります。
こういった「共通の敵がいることで団結する現象」が、まさに悪共有の原理です。
皆さんも経験があるかもしれませんが、見ず知らずの人と愚痴で盛り上がり、それがきっかけで仲良くなったことはありませんか?
これを意図的に作り出すテクニックこそが、「悪共有」なのです。
この悪共有のテクニックを意図的に使えば、誰とでも短時間で仲良くなることができるんです。
実は、ホストやキャバクラのキャストの方々も、この悪共有を活用しています。
彼らは単に見た目が良いだけでなく、相手の話を引き出し会話で相手を気持ちよくさせるプロです。
悪共有を通して「自分のことをわかってくれるのは、この人しかいない」と感じさせ、人を沼らせ自分のファン(顧客)にしていくのです。
このテクニックを日常生活で応用すれば、間違いなく人と仲良くなれるスピードが早くなります。
よくある誤解:ネガティブな話題、愚痴は嫌われる
よく
「愚痴や文句、悪口、陰口などのネガティブな話題を持ち出すと嫌われるんじゃないか」
という人がいます。
モテ指南系のブログなどでもだいたい
「優しい人が好かれます」
「悪口や陰口、ネガティブな話題は避けて、ポジティブな話をしましょう!」
なんていうことが書かれていますよね。
でも、これは誤解です。笑
なぜなら人は本心では悪口や愚痴を抱えているから。
みんな「悪口や愚痴、陰口は良くない」という世間体があるからこそ、人前や公共の場ではオブラートに包んだ言い方をします。
でも本心はめちゃくちゃ悪口を言って日頃の鬱憤を発散したいのです。笑
ただ、そういった愚痴や悪口を人前で話すと嫌われる風潮があるからこそ、”心を開いた人”にしか話さないのです。
みなさんも初対面の人に、愚痴とか悪口って吐き出しにくいですよね?
だからこそ、このブログでは会話の初期段階(アイスブレイク)で自虐ネタなどで自己開示を行い、相手が話しやすいような雰囲気を作りましょう、と解説しているんですね。
それは、こちらも自虐ネタなど恥ずかしい話で弱みを見せることで、「この人になら話しても良いかもな」という雰囲気を作れるから。
つまり、意図的に相手にとって”悪口や愚痴を言えるような、心を開ける人”になれば、相手から鬱憤を引き出して悪共有を行えるのです。
それができれば、冗談を言い合える関係(友人関係)になることは容易いです。
人間関係も恋愛も、全ては”競争”です。
商売でもビジネスでもそうですが、人がやらないことをやることで、他者を出し抜いて利益を出せます。
だからこそ、他の人がやらない”悪口を引き出して盛り上がる”という差別化を図ることで、
「この人は(他の人に比べて)話しやすい」
という心理を抱かせ、相手との距離を詰められるのです。
実際、綺麗事を言う人ほど実は嫌われています。
芸能人でも友人でもそうですが、やたらポジティブなことしか言わない人とかって、「ウザい」って思いませんか?
だからこそ、そこを理解している一見クズそうな男性やナンパ師はモテるんです。笑
実際の「悪共有」のやり方について
悪共有を行うコツは、
・相手の職業や立場から、「どんな悩み・愚痴を抱えていそうか?」を想像し、仮説を立てて話を引き出すこと
です。
例えば、相手が保育士だったとします。
保育士ならば、子どものお世話が大変だったり、言うことを聞かない子どもに悩まされることがあるかもしれません。
また、いわゆるモンスターペアレントのような保護者や、職場の厳しい先輩、お局さんに困っている可能性もあります。
このように考えて、
「もしかして、言うことを聞かない子どもって結構いるんですか?」
「親御さんの中には、口うるさい人もいたりします?」
「職場にお局さんみたいな人っていますか?」
といった質問を投げかけ「そうそう!いるんですよ!」という具合に悪口を引き出していくのが、悪共有の基本です。
もちろん、仮説が外れることもありますが、それは大した問題ありません。
例えば、「お局さんっていますか?」と聞いたときに、「いや、特にいないですね〜」と返された場合は、
「そうなんだ。じゃあ結構働きやすい感じ?」
と、自然に会話を戻せばOKです。
で、また別の仮説を立ててぶつける、それがヒットすれば話を深掘りしていく、というのが悪共有の基本戦略ですね。
ちなみに始めは職場の愚痴を言わなかったけれども、後々聞くと「いや、実は先輩がウザくて・・・」なんていうことも度々あります。
つまり、まだ心を開いておらず、敢えて話さなかったなんてパターンもあるのです。
これは会話の流れで自虐ネタなど自然な形で自己開示を進めていけば、自然と相手が話してくれる、という場合もあります。
悪共有を行う際の注意点
ただし、悪共有を使う際には、気をつけるべきポイントが二つあります。
①相手に無理に悪口を言わせようとしないこと
例えば、あなたが立てた”職場に嫌な上司、同僚がいるんじゃないか?”という仮説を元に、👨「職場に嫌な人っていますか?」と聞いたとします。
ですが、相手は👩「いや、いないですね」と言った場合。
この時に
👨「えー、そんなことないでしょ。」
👨「いやいや本当はいますよね?笑」
としつこく聞くと、相手に👩「いや、いないって言ってんじゃん。(ウザ…)」と思われ、逆効果になります。
当たり前ですが、すべての人が愚痴やストレスを抱えているわけではないです。
だからこそ、ぶつけた仮説で「いや、特にないですね」と言われたら、それ以上深掘りせずに会話の流れを変えることが大切です。
例えば、
👨「そうなんだ。じゃあ職場って割と良い環境なの?」
という風に会話の流れを元に戻せば、違和感はありません。
また、
👩「ですね〜。結構仕事楽しいですし、特にストレスないですよ!」
という肯定的な反応が返ってきたら
👨「え、すごいな笑。今の仕事結構好きなんですか?」
という感じで、相手が好きな仕事の話題を肯定的に深掘りして、相手の会話量を増やすこともできます。
人が会話をしていて一番楽しいと思う瞬間は「自分が話している時」でしたよね。
だからこそ、無理に悪共有を迫らなくても、相手が話したい話題ならば何でも話させてあげた方が結果的に相手との距離を詰められます。
もし相手が悪共有を試みたことに対してポジティブな姿勢を持っている場合は、無理に悪共有を狙わず、遠回しに「すごいですね!」「合った仕事されてるんですね」という方向性で褒めたり、話を深掘りするのがベストです。
👨「実は、僕の周りには仕事の愚痴を言う人が多いので、ついみんなそうなのかなと思っちゃいました(笑)」
と、軽く笑いにするのも良い方法ですね。
②相手よりも悪口をオーバーに言わないこと
これ、結構気をつけて欲しいのですが
相手から引き出した悪共有を盛り上げる時に
👨「それ、最悪ですね!ありえないですね!」
👨「いや、それクソじゃん」
と相手より大げさに同調しすぎると、
👩「え、あぁ・・・(いや、そこまでじゃないんだけど、怖いんだけど・・・)」
といった感じに相手はドン引きします。
悪共有の本質は、
”相手に愚痴を吐き出させ、それを盛り上げて肯定して、相手にどんどん話してもらうこと”
です。
つまり、相手に会話のボールをどんどんパスして、相手の会話量を増やすのが本質的な目的です。
だからこそ、こちらがオーバーに反応すると、せっかく相手の会話量が増えたのに、その会話の機会を潰してしまうんですね。
悪共有を行う際は、相手の話すペースに合わせることが大切です。
例えば
👩「うちの上司めっちゃネチネチしてて、すごい嫌いなんですよね〜」
👨「そんなネチネチしてるんだ。説教が長い感じ?」
👩「そう。一言で済むこと延々と言うから、早く言えよって思う。笑」
👨「なんかそれ、イライラしそうですね。」
👩「めっちゃしてますw正直ぶっ飛ばしたい時ありますw」
👨「ウケるwぶっ飛ばさないであげてるんですねw」
👩「そう!感謝して欲しいw」
という具合に、あくまで「相手に話させること」が目的です。
なので、相手の悪口に同調したり、相手がネチネチというキーワードを出したら、オウム返しのように
👨「そんなネチネチしてるんだ。説教が長い感じ?」
と同じキーワードをピックアップして相槌を打ちましょう。
相手の会話をぶん取ったり、邪魔したり遮ったりするのは下手打ちです。
悪口を引き出せたら、さらに深掘りする
もし悪共有の仮説がヒットして、相手が愚痴や悪口を話し始めたら、その話を中心にどんどん深掘りしていきましょう。
例えば、
- 「そのとき、どう思ったんですか?」
- 「きつかったですか?」
- 「その人、たまに殴りたくなりません?(冗談っぽく)」
と、相手の感情を起点に話を広げると、会話が盛り上がりやすくなります。
すると相手も
「めっちゃ腹立ちました!笑」
「毎日しんどいです笑」
「たまに殴りたくなりますね笑」
みたいに本音を話してくれることが増えていきます。
こういった冗談を言い合える関係を作ると、仲良くなるスピードが一気に加速します。
話の深掘りのコツ:常にスポットライトを相手に当てる
悪共有をする際は、会話の主役は相手であることを意識してください。
例えば、相手が👩「うちの職場の先輩、ほんとに嫌いなんですよね」
と言ったとします。
このときの返しは
×悪い返し
👨「そうなんだ。他にも嫌いな人いるの?」
→ これだと、話の方向が逸れてしまい、相手からスポットライトが外れてしまいます。
○ 良い返し
👨「そうなんだ。毎日キツくないですか?」
→ 話している相手にフォーカスを当てることで、会話のスポットライトが相手から外れません。
です。
人間は誰しも「自分の話をするのが好き」です。
X(旧Twitter)やnoteなどのSNSにも旦那、彼氏、家族、職場の人、婚活やマッチングアプリで会ったウザい人の愚痴や不満がたくさん投稿されていますよね。笑
それだけみんな、「自分の話を聞いてほしい」と思っているのです。
この心理を意図的に活用すれば、相手は「この人と話すのが楽しい。この人はめちゃくちゃわかってくれる」と感じてくれます。
だからこそ、悪共有の本質は
「相手から悪口や愚痴を引き出して、相手に存分に話してもらうこと」
なのです。
悪共有に限らずですが、
”会話の主役は、相手である”
これを意識すれば、めちゃくちゃモテるので是非覚えておいてください。
まとめ
今回のまとめです。
🔹悪共有とは?
「相手と第三者の愚痴や悪口で盛り上がる」会話テクニック。
共通の敵を作ることで、一気に心理的距離が縮まる。
例:
- 上司や先輩、嫌いな同僚
- 本当は嫌いな友人
- 芸能人や著名人
- 女性であれば元カレや気持ち悪い口説き方をする男 など
🔹なぜ効果的なのか?
- 共通の敵がいると人は団結する心理が働くから
- 人は誰しも本音では悪口や愚痴を言いたいから
- 誰もやらないからこそ、悪口を引き出すことで会話量も自然と増える
🔹悪共有がうまくいくと…
- 相手は「話していて楽しい」と感じる
- 冗談を言い合える関係(=友人関係)に発展しやすくなる
- 他の人より「この人は話しやすい」と思われて差別化になる
🔹よくある誤解
「愚痴や悪口は嫌われる」 → ❌
➡︎本音では言いたい人が多い。
➡︎言える相手は「心を開いた人」だけ。
だからこそ、自虐ネタなどで先に自分を開示して、安心して愚痴を言える空気を作ることが大切。
🔹悪共有のやり方(基本戦略)
- 相手の立場・職業から仮説を立てる
例:保育士→子供・親・上司とのトラブルが多いかも? - 仮説に基づき質問を投げる
例:「職場にお局さんみたいな人います?」
➡︎ヒットしたら会話を深掘りする - 外れても気にしない・自然に切り返す
例:「いないですね〜」→「そうなんだ。割と働きやすい感じ?」
🔹注意点(やってはいけないこと)
① 無理に悪口を言わせない
➡︎断られたら引く。深掘りしない。
② 相手よりも大げさに悪口を言わない
➡︎盛り上げるのはOK。でも会話の主役は相手であることを忘れない
🔹話を深掘りするコツ
- 「どう思った?」「それきつくなかった?」など感情に寄り添う質問
- キーワードを拾ってオウム返しで相槌を打つ
- 会話のスポットライトを常に相手に当てる意識
でしたね。
このテクニックは、ホストやナンパ師だけでなく、日常の会話でも使える強力なスキルです。
相手から引き出した悪共有を盛り上げることで、どんどん相手との距離を縮められるようになります。
今後は、悪共有以外に相手が好きなものを話させるテクニック、さらに会話を深掘りする方法や、しつこくなりすぎない、上手な質問の仕方についてもお伝えしていきます。
ではまた。