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今回紹介するのは、前回紹介した「悪共有」に続く、相手から会話を引き出す
「フック会話」
という概念・会話テクニックについて解説します。
こちらも相手から会話をどんどん引き出し、会話量を増やして相手に「あなたとの会話が楽しい」と思わせる上で重要なテクニックなので、悪共有と一緒にぜひ覚えてください。


それではいきましょう。
フック会話とは
フック会話とは、相手が話したくてたまらない、話出したら止まらないほど好きな話題 のことを指します。
文字通り「フック(引っかかる)」して相手から引き出す会話なので、フック会話ですね。
こちらも元々はナンパ用語なのですが、相手に質問をして話を引き出していく「悪共有」と方向性は同じです。
しかし、「悪共有」との違いは、
・愚痴や悪口などのネガティブな話題を共有するのではなく、むしろ 相手の大好きなこと・頑張っていることを引き出す方向性の会話
という点です。
この フック会話 を見つけられると何が良いのかというと、
・相手からどんどん話を引き出すことで 相手に会話で気持ちよくなってもらい、結果として仲良くなるスピードを速められる
という効果があります。
すごくツンケンしている人でも、実は大好きな趣味 があって、その趣味について話し始めると止まらなくなることがあります。
もし、その話を 丁寧に聞いてあげながら会話を続けると、「こんなに面白く会話できる人は初めてだ!」と思ってもらえ、結果的にあなたへの信頼が高まるのです。
これが フック会話の力 です。
フック会話の方法・コツ
フック会話のやり方としては、まず 共有スペースや自虐ネタで自己開示(アイスブレイク)をします。
▼アイスブレイク(共有スペース、自虐ネタ)のおさらいはコチラ


悪共有 では、相手の 仕事、立場、年齢 などから「こういう悩みを抱えているかもしれない」と予測し、話題を振っていましたよね。
フック会話 も基本は同じで、相手が何を好きか、何に楽しさを感じているか を推測しながら話題を振ります。
そのためには、相手の服装や身なり、これまでの会話の内容などからヒントを拾い、それを自然な形で話題にしてみます。
たとえば、先ほどまでスポーツの話をしていたとします。
そこで何気なく、「〇〇さん、スポーツやっているんですか?」と何気なく振ったら、「はい、サッカーやってましたよ」と答えた場面。
そこから
👨「へぇ、サッカーやってたんですか。どれくらいやってるんですか?」
👨🦱「5年くらいやってますね〜。社会人からやってて。」
👨「え、社会人からなんですね。すごいな。経験者ばかりで難しくないですか?」
👨🦱「そうそう、結構難しいんですよ。だからめっちゃ練習してます笑」
というように、急に相手が楽しそうに話し出すことがあります。
これがフック会話のサインです。
フック会話がヒットした時は、相手の会話の温度感が上がります。
どういうことかというと、それまでよりも話すテンポが速くなったり、声が大きくなったりします。
これがフック会話の際のサインですので、これが見られたら
「よし、これはフック会話っぽいからこれを深掘りしよう!」
と思ってください。
人は誰しも普段会話をするとき、ある程度は理性でコントロールしていて、あまり一方的に話しすぎないように気をつけています。
しかし、好きな話題になると、ついつい前のめりになり、話すペースが速くなったり声が少し大きくなります。
例えば、「ボクシングが好きな人」がいたとしましょう。
その人と会話をしていて、ボクシングの話題になった瞬間、
「そうそう!あの選手ね!〇〇選手ね!」
と急にテンションが上がり、早口になることがあります。
そのとき、「もしかして〇〇さん、ボクシング好きなんですか?」と聞いてみると、
「実はめっちゃ好きなんですよ!」という塩梅で会話が盛り上がるんです。
そうなったらあとは、相手の話をどんどん引き出していけばOKです。
フック会話の聞き方・深掘りの仕方
ここからは、フック会話の聞き方について解説します。
例えば、相手がボクシングが好き だとして、あなたがボクシングを知らなかったとします。
こういうとき、
「自分はボクシングを知らないから、会話についていけないんじゃないか・・・」
と思うかもしれませんが、まったく問題ありません。
なぜなら、人は自分の好きなものを知らない人に教えたくなる生き物だからです。
みなさんも経験があると思いますが、自分の好きなゲーム、アニメ、漫画、ドラマ、スポーツ、あるいは自分が頑張っていること(仕事や学業、スポーツ)などを誰かに紹介したり語る時、すごくワクワクしたことはありませんか?
アニメや漫画、アイドル、ドラマのファンの間では、自分の好きなコンテンツを知らない人に教えることを 「布教」といいますよね。
こういう言葉があるように、人は
「好きなものを語ること自体が楽しい」
のです。
特に、知らない人に自分の好きなことを語って、相手に理解してもらえると、語っている本人はめちゃくちゃ楽しい状態になります。
だからこそ、相手に気持ちよく語らせてあげることさえできれば相手のフック会話の予備知識は要りません。
では具体的に、どうやって聞けばいいのか?
ポイントは 「興味を持って聞く・質問すること」 です。
たとえば、あなたがボクシングを知らないなら、
「僕、ボクシングのこと全然知らないんですけど、どんなところが好きなんですか?」
と聞いてみます。
すると、相手は 「(ボクシングの面白さを伝えたい!)」 という気持ちになり、
「実はボクシングって〇〇っていう理由で面白いんですよ!」
「階級があって、こういう選手がいて…」
「僕は〇〇選手が好きで…!」
と、どんどん話し出します。
このとき、あなたは 「そうなんですか!」「え、すごいっすね!」 とリアクションしながら、さらに質問を投げていきます。
例えば、
「ちなみに、どの選手が好きなんですか?」
「〇〇選手?へぇ!どんなところがすごいんですか?」
「実際に試合を見に行ったことありますか?」
「生で見ると迫力違いますか?」
こうやって自分はあくまで無知であることを出しつつも、興味を持って聞いていけば、会話は無限に広がっていくんです。
つまり、フック会話では 「自分が詳しくなくても大丈夫」 です。
むしろ、相手が話したくなるように質問をすることが大切 。
逆に、たとえあなたがその話題を知っていたとしても、あまり語りすぎない ほうがいいです。
イメージとしては、会話のボールを相手に渡して、 「相手:自分6:4」➡︎「7:3」というの割合で相手に多く話させていくと、「この人、話してて楽しい!」 と思ってもらえます。
結果として、相手はあなたに 心を開き、信頼を寄せてくれる ようになります。
このように、悪共有ではなく、フック会話を使っても相手と距離を縮める ことができるので、ぜひみなさんもマスターしてみてください。
アイスブレイクでしっかり自己開示するからこそ、相手のフック会話を掘り出せる。
フック会話も前回紹介した悪共有も、相手から話をどんどん引き出す魔法のテクニックなのですが、それ単体では効果を発揮しません。
大事なのは、
フック会話や悪共有の前にどれだけ「自己開示」できたかどうか。
つまり、自虐ネタなどで「この人になら話しても良いかも」と思わせられるかどうか、なのです。
アイスブレイクとして自虐ネタを行うことで、相手が心を開かせ話すきっかけを作る。
そうすることで、「この人にならちょっと話してもいいかな?」という感じで、相手が心を開いてくれる んです。
だからこそ、自己開示や自虐ネタ、そして アイスブレイク という準備が非常に重要なんですよね。
いきなり 「趣味は何ですか?」 と聞くのは、相手が困惑してしまいます。
だから、まずは 共有スペースを作り、少しずつ自虐ネタやアイスブレイクを交えて会話を進める ことが大切です。
その後で フック会話 や 悪共有 が活きてくるので、これらをうまく使っていきましょう。
まとめ
今回のまとめです
🔹フック会話とは?
相手が話し出したら止まらない“大好きな話題”のこと。
文字通り「フック=引っかかる」ことで会話が弾むキッカケになる話題。
- 相手の好きなこと・頑張っていることを引き出す
- 「話してて楽しい!」と思わせて信頼を得る
🔹悪共有との違い
悪共有:愚痴やネガティブな話題で共感。「共通の敵」があることで距離が縮まる。
フック会話:好きなこと、頑張っていることで盛り上げる。「好きな話」を聞いてくれることで好印象を出す。
どちらも「相手の会話量を増やす」目的は同じ!
🔹フック会話の見つけ方・サイン
- 相手の話題・反応を観察
テンションが上がる話・声が大きくなる話がヒント - 過去の会話や服装・持ち物などから推測する
例:「スポーツ系の服装→スポーツ好きかも?」 - その話題に触れたとき、急にテンポやトーンが上がったらフック会話のサイン
🔹深掘り・聞き方のポイント
💡ポイントは「知識がなくてもOK」
- 相手は“好きなことを知らない人に説明する”のが楽しい
- 会話の主導権は相手に。あなたは聞き役でOK。
🗣️効果的な聞き方 例:
- 「あんまり知らないんだけど、どんなところが好きなんですか?」
- 「おすすめの選手/作品とかあります?」
- 「生で見たことあるんですか?どうでした?」
👏反応・リアクションはしっかりと:
- 「へぇ〜!」「それ、すごいですね!」
- 驚いたり、共感したり、とにかく興味を持って聞くこと
🔹話しすぎはNG。主役は相手
- 自分が詳しくてもしゃべりすぎない
- 会話の比率はだんだんと【相手:自分=6:4〜7:3】にしていくが理想
🔹フック会話・悪共有が効くのは「自己開示」ができている前提
フック会話も悪共有も単独では機能しない
まずは:
- 共有スペースでアイスブレイク
- 自虐ネタで自己開示し、相手の心を開く
これがあって初めて、フック会話や悪共有がスムーズに効いてくる
でしたね。
前回の悪共有と並び、相手から話を引き出す非常に強力なテクニックですので、ぜひ何度も読んで腹落ちさせて使えるようになってください。
次回からは傾聴、相手を質問攻めにせず質問していくテクニックなどを徹底解説していきます。
ではまた。