「厳しい人」と「優しい人」、どっちについていけば成長できるのか？についての元ナンパ師の答え

こんにちは。元ナンパ師のKYです。

以前ある人から

「仕事で上司になるなら、厳しい人と優しい人どっちがいいと思う？」

と聞かれました。

多くの場合って、

「優しい上司は、結果的に自分の成長にならない」

とか、

「厳しい上司のほうが、厳しくても大切なことを言ってくれるから、そっちの方がいい」

という答えになりがちだと思います。

でもこれ、僕が聞かれたときは

「自分の成長とか仕事の邪魔にならなければ、どっちでもいいです」

と答えるようにしてます。

なぜかというと、世の中にはただ理不尽に厳しい人というのがいるからです。

例えば、

・自分の気まぐれで怒る

・コミュニケーションが下手すぎて全然仕事が進まない

・一緒にいること自体が強烈なストレスで、成長も感じない

こういう「ただ自分本意で厳しいだけの人」がいます。

僕の前の会社（超絶ブラック企業だった会社）の上司は、まさにこのタイプでした。

自分の気まぐれで怒るし、飲み会でも自慢話や武勇伝がまぁ長い。

確かに、その人のもとで成長したところもありました。

でも、とにかく一緒にいるのが苦痛でしたね。

人としては全く尊敬できませんでした。

だからその会社は新卒で入って2年半で辞めました。

一方で、僕が今働いている会社では、もう辞めてしまった元上司は対象的に「優しいタイプ」でした。

パワハラやコンプラ違反とは本当に無縁な人で、とにかく優しかったです。

でも正直、その人についていた3年間のほうが、僕はめちゃくちゃ成長できたんです。

なぜかというと、その上司は伝え方やコミュニケーションがものすごく上手かったからです。

人を不快にさせないコミュニケーションができる。

部下である僕に対しても、ちゃんと対等に接してくれる腰の低さがある。

喋り方も穏やか。

そして、何より相談にもちゃんと乗ってくれる。

でも、それだけじゃなくて「厳しいところは厳しかった」のです。

正確に言うと

「手を抜いちゃいけない、本質的で追い込むべきところを、ちゃんとストイックに追い込ませる」

っていう厳しさを持っていたんです。

とにかく、頭がキレる人であり、かつ本質的な真摯さ・真面目さを持っている人でした。

その元上司は、物事の本質を見る力がめちゃくちゃ強い人でした。

例えば仕事でイレギュラーな問題が起こったときに、その表面的な問題だけじゃなくて、「なぜその問題が起こったのか」という原因を何行程もさかのぼって突き止めて、そこから仮説を立てて、解決策を組み立てていくのが上手かったです。

僕は何度も「なんでそんなに問題解決能力が高いんですか？」と聞いたんですが、そのたびに、噛んで含めるように、こと細かく言語化して教えてくれました。

だからこそ、僕が今この「コミュ力向上キャンプ」というブログでやっている、徹底した言語化スキル。

本質を見る目。

それを下支えしているのは、その人から学んだものなんです。

正直、新卒の社員に対して、あるいは転職希望者に対してやたらと

「厳しいブラック企業のほうが断然いい」

みたいに、無条件で“厳しいほう”をオススメしてくる人はけっこういます。

世の中にもそういう風潮はあります。

「とにかく厳しいほうを選べ。甘い環境なんて成長できない」

これ、意識高い”だけ”の人ほどよく言います。

「厳しいほう」か「優しいほう」か、どっちか選べと言われたら、無条件で厳しいほうを選んだほうがええやん。みたいな。

もちろん、厳しい状況のほうが成長スピードが速いこともあります。

これは事実として間違いはないです。

でも、場合によってはメンタルを崩壊させることもあるし、「厳しいことを言ってるように見えるけど、実はただ自分勝手なだけ」というケースも普通にあります。

僕も1社目のブラック企業で、学んだことはあります。

でも、そのほとんどが「こういうことをしたら嫌われる」、「世の中にはこういう理不尽があるんだな」という反面教師・ネガティブな側面としての学びでした。

反対に今の会社は前の会社と違って、従業員数もかなり多い大手企業です。

そこで働いてきたこの5年間で学んだことのほうが、前の会社で味わったストレスフルな2年半よりも、正直はるかに勉強になっています。

ぶっちゃけると、今の僕は「一生この会社でこの仕事をやっていきたいな」と思うくらい、今の仕事を自分にとっての天職だと感じています。

僕がナンパ師時代に、恋愛の情報商材を売っている“ナンパ師”たちをたくさん観察してきたときにも思ったことですが、「厳しい人」には2種類います。

1つ目は、厳しさの中に本質的な優しさがある人。

2つ目は、厳しさの中に何もない人。

つまり、ただ自分勝手に厳しいだけの人。

前者を選べば、あなたの成長スピードは本当に一気に上がります。

あなたのためになります。

もしそういう人がそばにいるなら、その人についていったほうがいいです。

でも後者。自分勝手なことを言って、精神的に追い込むだけのタイプには、ついていっても何の得もありません。

だから、「厳しい道」か「優しい道」か、その2択で考えるんじゃなくて、もっと視野を広げて考えてほしいんです。

この人は本質的に大事なことを言っているのか？

この人についていくことで、自分にメリットはあるのか？

そこをちゃんと見てください。

表面上の「優しい／厳しい」という2つだけの軸に惑わされないでください。

その人が本当に言っていることは正しいのか？

あなたの成長にとって有益なのか？

そこを見抜く“真贋を見る目”を、常に持っていてほしいです。

そんな目で、僕のことも見てくださいね。