今思うと、別にナンパがしたかったわけじゃない。
今思うと、誰かとヤりたかった訳じゃない
誰かと付き合いたかったわけじゃない
ただ、強烈に憧れていただけだった、と思う。
小学校の時、中学校の時。
クラスの中心にいて会話を回して笑いをガンガン取って、周りをドカンドカン笑わせてる友達みたいに。
そんな幼馴染の友達が数人いた。
1人はイケメンで、高身長。もう1人はとにかく話が面白かった。
2人ともギャグセンスが爆発的に面白かった。
お前、何食ったらそれ思いつくねん。俺にも教えてくれや。
時にはニヒルな笑いで、時には王道の笑いで、時には秀逸な例え話で。
端的に、リズムよく、声のトーンも心地よく、それでいてよく通る低さの低音ボイスで。
2人とも、いつしか俺と違ってクラスの一軍になっていった。
背の高い方は俺と同じ陸上部に入って、案の定先輩からも後輩からも気に入られて、同級生からはイジられる、人気者になっていった。
もう1人は違う高校に行ったけど、やっぱり面白いヤツだったから、一軍で人生謳歌してたんだろうと思う。
最近会ったけど、学生時代はダンサー目指してて、その後誰もが知るゴリゴリベンチャー気質な会社でバリバリ働いてるらしかった。
どっちも、俺の憧れだった。
だから陰で何度もアイツらの会話を分析して、表情や声のトーンもギャグセンスの源泉もパクリまくって、それを自分の会話に取り入れていった。
これっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっぽっちも、ウケなかった。
というか、周りからはドン引きされていった。
高校ではクラスでも部活でも浮きまくり、その後進学した専門学校でも何がしたいのかクラスメイトに入学3日目で告ってフラれ、見事意気消沈して、先生にゴリゴリにシバき倒されて、心療内科に通いながらなんとか通い上げて逃げるように上京した。
地元から誰も知らない東京へ。
クソブラックな前職で揉まれながらも、ネットで見つけたオフ会やら街コンやらに通いまくり、マッチングアプリをやっていた。
恋人を作って、見返したかった。
キラキラした友達の中心にいて、東京で薔薇色の社会人生活を謳歌して中指立てて地元のヤツらを嘲笑いたかった。
そして、それを追い求めるうち、仕事が邪魔になった。
資格まで取った仕事だったけど、正直そんなクソつまんねえ仕事よりも、もっと人と会いたかったし、キラキラした生活をしたかった。
だから、辞めた。
転職してからもオフ会やら社会人サークルに街コンに足繁く通って出会いを探しまくった。
それでも散々フラれまくり、やっとできつつあった居場所も仲間との人間関係もあっさりウイルスで木っ端微塵にされて、1人になった。
ナンパの世界に出会ったのは、その時だった。
ナンパの情報商材を人生で初めて買って、そのクリエイターであるブロガーの”師匠”とマンツーマンで会って、渋谷のセンター街でマスクしながらしこたま声をかけまくる日々。
そこからマッチングアプリに移行し、毎週末女の子とアポをセッティングして喋りまくった。会話しまくった。
気づいたら10人、50人、100人。いやもう数えきれない。
そんな生活が1年続いて、最終的にまた心療内科の世話になるくらいメンタルバキバキに折れるくらいフラれまくった。
その後運命の人と会って、結婚して、離婚した。
そして、こんなブログを初めて自分の人生経験を語るようになった。幸い面白かったのか、共感を呼べたのか、いろんな人に見てもらえるようになった。
今はもう30歳になったけど、色々考えてなんであんなに必死にナンパしたり、出会いの場に行きまくったり、そしてブログをこんなに続けられてるんだろうか、と思う。
そんな時、思ったことは
熱と情動があったから、だと思う。いや、それしかない。
学生の時に同級生を見た時に、世の中にこんなおもしれぇヤツがいるのかよ、って思って必死にモノマネしてた時も
黒歴史だらけの地元を逃げ出して上京して、そこで狂ったような行動をした時も、とにかく熱があった。
見返してえ。ぶっ飛ばしてやりてえ。このまま死にたくねえ。
けど、それも違う。
ナンパの商材に出会った時。人生で一番感動した。
世の中にこんな、「喋り方・会話」について言及された、体系化された世界があるのか、と。
モテたかったわけじゃないし、恋人がほしかったワケじゃないし、ヤリたかったわけじゃない。
とにかく、トークを磨いて磨きまくって、笑いを取りまくって、見ず知らずの相手と学生時代からの友達みたいな関係になるのが、そのプロセスが死ぬほど楽しかった。
まるで、路上で会った人と即興で漫才をやって、ドカンドカンと笑わせる快感。
その時が一番楽しかった。気持ちよかった。
自分より遥かに会話が上手いヤツとゴリゴリに喋って仲良くなりたかった。
それ以外は全部おまけだった。
集団で会話して、俺の発言でみんなドカンドカン笑う。
それがまるで、漫才みたいで楽しかった。
それを味わいたくて、体現したくてずーっとブログを書いていた。
最近知ったが、ブログを始めて1年9ヶ月くらい経った今、334記事書いてたらしい。
1記事だいたい平均10,000文字書いてるとして334万文字書いてたらしい。
ネットで調べたら、小型の国語辞典くらいは書いてたらしい。どうやら俺は1年9ヶ月かけて小型の国語辞典を作っていたらしい。知らない間に。
俺は自分のことを天才だと思う。良い意味でも悪い意味でも。
ハマったことにしか熱中できないし集中できないし、つまんないことはとことんやらない。
そんな性格だから、学生生活でも社会人生活でも仕事でも結婚生活でも、周りに死ぬほど迷惑をかけてきた。
それなりに折り合いはつけてきたが、幸い今の本職に恵まれて、本当に好きなことをやれている。
自分でも嫌なくらい、ハマったモノとハマらなかったモノとの寒暖差が砂漠の昼夜と同じくらいに激しい。
けど、それに従ったからこそ、転職できたし、狂ったように行動できてきたし、継続できてきた。
意識なんて高くもない。とにもかくにも、自分の熱と情動にただただ従ってきただけだ。
今も、ブログで売れたいとか、そういうのはあんまりない。それよりもっと、書きたい。喋りたい。語りたい。
その時の、書き上げた時と投稿ボタンを押した時の快感が全てで、いまも知らない人と会話してドカンドカン笑わせるのが楽しいだけで、それが全てだった。
もしあなたに、そういう熱や情動があるならば、それに従った方がいい。
なんでもいい。
ちやほやされたいとか、ヤリたいだとか。下世話なもんでもなんでもいい。
でも、もっと根底にある、その時に得られる快感を追い求めて欲しい。
こればっかりは言語化が難しいけど、いくら俺でも難しいけど、
でもやっぱり、一回笑わせた時の、あの快感を何度も何度も追い求めてほしい。それこそお笑い芸人みたいに。
たぶん、それを追い求めてきたから、今の俺がある。
それを、追い求めて欲しい。
今思うと、別にナンパがしたかったわけじゃない。
今思うと、誰かとヤりたかった訳じゃない
誰かと付き合いたかったわけじゃない
ただ、強烈に憧れていただけだった、と思う。
あの時、クラスで目の前の大勢をドカンドカンと笑わせてた、アイツらみたいに。

