こんにちは。元ナンパ師のKYです。
皆さん、「三方よし」という言葉をご存じでしょうか。
これは商売の世界で古くから言われている、大阪発祥の言葉です。
三方よしというのは、自分、お客さん、そして取引先などの関係者が、みんなWin-Winになれるような商売をしましょう、という考え方です。
横文字で言えば、ステークホルダーですね。
協力者や顧客、自分の会社の従業員、家族など、商売に関わる人たち全員に利益がある状態を目指す。
そういう商売の方がみんなから愛されて、長く続いていくという話です。
この「三方よし」という考え方は、僕がコミュ力向上キャンプでお話ししている恋愛活動や婚活においても、本当に大事なんですよ。
ぜひ皆さんにも、強く認識してほしいと思っています。
●恋愛活動も、結局は営業である
恋愛活動も、結局は営業なんですよね。
マッチングアプリや結婚相談所を使って、可愛い女性や美人な女性と交際したい、結婚したいと思うのであれば、まず自分が魅力的な人間でなければいけません。
そうでなければ、相手から選ばれないからです。
自分のタイプに合う人だけを探して、条件を細かく絞り込んだうえで、会った女性に、
「どんな仕事をしているんですか?」
「趣味は何ですか?」
「どんな人がタイプですか?」
とズケズケ質問していたら、相手の女性は退屈してしまいます。
これは女性も同じです。
男性に年収を聞いたり、スペックだけで選んで色目を使ったりする人は、どんどん嫌われていきます。
そういう人は、婚活でも恋愛活動でも、やっぱり失敗するんですよ。
だからこそ、恋愛にも三方よしの考え方が必要なんです。
自分だけが利益を得ようとするんじゃなくて、自分と相手の双方に利益がある関係を作らなければいけません。
恋愛に限らず、人間関係というのはメリットの交換、要するに利益の交換なんですよね。
●相手に求めるなら、自分もメリットを提供する
美人な女性と付き合いたいと思う男性にとって、美人な女性と交際することにはステータスがあります。
ナンパであれば、性欲などの欲求もあるでしょうし、会話をしていて楽しい、一緒にいて楽しいというメリットもあります。
ただし、それを相手にばかり求めてはいけません。
自分も、相手が一緒に歩いていて恥ずかしくないような身だしなみをする必要があります。
付き合った時に、家族や友達に紹介しても恥ずかしくないような言葉遣いをしなければいけません。
そして、相手を楽しませる、リスペクトのある会話をしなければいけないんですよね。
コミュ力向上キャンプでは、これまで何度も、
「会話の引き出し上手になりましょう」
「自分ばかり喋らないようにしましょう」
「会話のキャッチボールをしましょう」
「話題のマジカルバナナを意識して、話題をそらさないようにしましょう」
「冗談を言い合える関係を築きましょう」
と提唱してきました。
これらもすべて、相手にメリットを提供するための考え方なんです。
●三方よしの大切さを学んだブラック企業
僕が三方よしの大切さを強く認識したのは、初めて入社した会社での経験がきっかけでした。
プロフィールにも書いていますが、その会社は超絶的なブラック企業でした。
僕が通っていた専門学校に来ていた求人を見て入社した会社で、従業員は17人ぐらい。
僕は技術系の専門学校で資格を取り、そのまま技術職として就職しました。
技術職ということもあり、師弟関係のようなものが残っている、本当に縦割りの社会でした。
そこの社長は、
「社員のことを家族のように思っています」
という雰囲気を出していて、社風もかなりアットホームでした。
ただ、アットホームな会社っていうのは、ブラック企業の代名詞のように言われることがありますよね。
その会社も、まさにそうでした。
裏を返せば、ただの過干渉だったんです。
土日も関係なく働かされ、サービス残業は月に100時間ほどありました。
その状況に辟易した人や、賢明な人から順番に辞めていきました。
僕が知っている限りでも、4、5年で30人ぐらいが辞めている会社で、人がどんどん入れ替わっていたんですよね。
役員の人も辞めていきました。
もともと離職率が高い業界ではありましたが、それを差し引いても異常でした。
●深夜まで続く飲み会と、上司の説教
仕事がクソ忙しいのに、飲み会も深夜まで続きました。
そして飲み会では、
「俺たちって、最高の仕事をしてるよな」
みたいな説教が始まります。
上司のくだらない説教を夜通し聞かされ、新人が最後に片付けをする。
ビールサーバーのある店だったら、もう本当に最悪でした。
上司が指を鳴らしたり、トントンとテーブルを叩いたりしたら、話の途中であっても、すぐにビールを持っていかなければいけません。
少し遅れると、
「遅え」
と言われるんです。
本当に、古典的で古臭い、家族経営のブラック企業でした。
●社訓では「相互の繁栄」を掲げていた
その会社は、一応社訓として、
「従業員と取引先との相互の繁栄を願いましょう」
というようなことを掲げていました。
しかし、実際の従業員は、ただ働きをさせられているも同然でした。
サービス残業は、要するに給料の未払いです。
そういう状況だったので、社内には不健康な人ばかりが増えていきました。
それでも、
「うちはアットホームだから」
「社員は家族みたいなものだから」
という理由で、飲み会や社員旅行を無理やり企画させられ、参加させられるんです。
社長は、かなり愛着障害のような感じで、メンヘラっぽいところがありました。
社長についていった後輩社員、当時の上長であり現場のリーダーだった人も、その思想がかなり強かったです。
絶対的な権力を持っていて、風通しなんて全然良くありませんでした。
それなのに、社長は僕たち社員に対して、
「うちはアットホームだ」
「社員は家族だ」
という価値観を、常々押し付けてきたんです。
●愚痴だらけなのに「仲がいい」と言い張る社長
僕は仕事ができなさすぎて、会社の中でハブられていました。
一方で、僕の後輩や先輩たちは、会社とは別の飲み会で、めちゃめちゃ会社の愚痴を言っていたんですよ。
それでも社長は、
「いや、うちの会社は仲がいいですよ。めちゃめちゃ仲がいいですよ」
の一点張りでした。
本当にひどい会社でしたね。
結局、メリットを一方的に押し付ける人間関係は、経営でも恋愛でも、友達同士の関係でも絶対に続きません。
ブラック企業の退職者が増えるのも同じです。
外向きに、
「アットホームな会社です」
「社員は家族です」
「風通しがいい会社です」
といくら言ったところで、内情がブラック労働やサービス残業だらけなら、メリットの交換ができていないんですよ。
会社側は、
「お前たちは家族なんだから、会社のために頑張ろうよ」
と言います。
でも、それは結局、会社側の価値観の押し付けでしかありません。
社員が外向きには、
「うちはいい会社です」
と言っていたとしても、内心までそう思っているとは限らないんですよ。
僕もそうでした。
●適応障害で4か月休職
僕はその会社でメンタルを病み、最終的には適応障害で4か月休職しました。
社長からは相当引き止められましたが、最後の方は、
「こいつ、嘘しかつかねえな」
と思っていました。
退職者がバンバン出ていたので、会社は労基にも目をつけられたそうです。
労基の調査員が来た時、社長は、
「残業は彼らが勝手にやっていることで、私は指示していませんよ」
と言ったらしいんですよね。
さらに、社員に対しては、
「残業が30時間を超えるのは、お前らの効率が悪いからだ。俺は絶対に給料を払わねえからな」
というようなことも言っていました。
そもそも、残業代は1円も払われていなかったんですけどね。笑
そこからしてツッコミどころでした。
そんな環境だったので、賢明な人はどんどん辞めていきました。
残ったのは、ある意味では情報弱者のような人たちで、会社に無理やり付き合わされているような状態でした。
今もその会社自体は残っていますが、本当にそんな雰囲気だったんですよね。
●恋人との関係も、付き合ってからがスタート
これは恋愛にも同じことが言えます。
恋人と長続きしたいのであれば、メリットの押し付けをしてはいけません。
人は最初、お金や待遇、ステータス、ルックスなどに引き寄せられることがあります。
しかし、最終的に恋人関係や人間関係が続くかどうかを決めるのは、その人の人間性です。
言い換えれば、魅力ですね。
最初のフックがルックスや会社のステータス、社会的地位だったとしても、長く関係を続けるために必要なのは、その後の会話力です。
ただし、会話力といっても、自分ばかり自慢話をすることではありません。
相手を立てて、相手が面白い話をできるように、こちらがうまく質問する。
自分ばかり喋らず、会話のキャッチボールをする。
話題のマジカルバナナのように、今話している話題からそらさない。
今の話と関係のない話を突然始めない。
そういう、人として当たり前のことを守れないと、人はどんどん離れていきます。
●付き合えたからといって手を抜いてはいけない
経営者の中には、友達が少ない人や、恋人との関係が続かない人、結婚しては別れることを繰り返している人もいます。
そういう人は、同じ失敗を繰り返していることが多いです。
付き合った後に、相手との関係をおざなりにしてしまうんですよね。
「もう付き合えたからいいや」
「もう手を抜いてもいいだろう」
と思ってしまう。
しかし、恋愛は付き合ってからがスタートです。
会社も同じです。
社員に入社してもらってからがスタートであって、
「もううちの社員なんだから、こき使ってもいいや」
ではありません。
本来なら、社員をきちんとねぎらう必要があります。
確かに、残業しなければならない時はあるでしょう。
それでも、法律にのっとって残業代を払って、必要であれば休ませなければいけません。
ましてや、飲み会の強要や、パワハラ、セクハラなんてしてはいけない。
これは、人として当たり前のことなんですよね。
●セクハラやパワハラへの反発が強くなった理由
最近は、セクハラやパワハラの垣根がどんどん曖昧になっているようにも感じます。
少し後輩を飲み会に誘っただけで、
「セクハラだ」
「パワハラだ」
と言われることもあるでしょう。
ただ、そこまでアレルギー反応のように拒絶されるようになったのは、長年、上の世代の人たちが強引な経営や人間関係に甘んじてきた結果でもあると思うんです。
僕も、もう上の世代に入りつつありますけどね。
上の立場の人たちが怒鳴り、叱り、時には殴る。
暴力や言葉の暴力で、人を押さえつけてきた。
その反動として、若い人たちは強く反発して、セクハラやパワハラという言葉にアレルギー反応のようなものを示すようになったんだと思います。
●休職届を出した時に笑われた
僕が前の会社に休職届を出した時の話です。
心療内科の先生に、適応障害の診断書を書いてもらいました。
本当に、すごくいい先生でした。
先生から、
「もう診断書を書きますから、ちゃんと休んでください」
と言ってもらって、僕はめちゃめちゃ怖かったんですけど、当時の上長に休職届を渡したんですよね。
すると、二人きりになった時に、
「いや、KY君、最近結構調子良かったじゃない。仕事も良かったじゃない。大丈夫?もしかしてペヤングの食べすぎなんじゃないの?」
と、半笑いで言われたんです。
僕は当時、お金がなかったので、超大盛りのペヤングを食べて、ブラックサンダーを4本買って、それで昼をしのいでいました。
その食生活を見て、
「お前、そんなんじゃ持たねえぞ」
「健康を害するぞ」
というようなことを言われていたんです。
でも、そもそも働き方がバグっているから、健康を害しているんですよ。
給料もきちんと払われていないから、お金がなくて、そういうものしか買えなかったんです。
本当に底辺でしたね。
あの頃は、めちゃめちゃ底辺でした。
●相手への思いやりが欠けていた
普通、部下が休職届を出すと言ったら、そんな冗談は絶対に出てこないじゃないですか。
しかし、その上長は、良かれと思ってその話をしたんですよね。
まさに、コミュ力向上キャンプで伝えているような、相手への思いやりという当たり前のことすらできていなかったんです。
その上長はかなりパワハラ気質で、僕がいた頃には少し穏やかになっていたものの、根本的には全然改善されていませんでした。
その人が原因で、どんどん社員が辞めていきました。
僕もその一人です。
飲み会では、みんなの前で説教されました。
そうやって、僕のメンタルはどんどんおかしくなっていきました。
僕のメンタルがおかしいという話まで周囲に言いふらされて、だんだん逃げ場がなくなっていったんです。
結果として休職しましたが、社長からは何度も、
「戻ってこい」
と言われました。
それでも、
「ここにいても、ずっと同じなんだ。もうダメだ」
と思って、辞めることができました。
●外の世界とつながっていたから辞められた
会社を辞めるきっかけになったのは、僕が外の世界とつながっていたことでした。
当時、うつのセルフヘルプグループや自助会に参加していたんですよ。
そこで出会った人たちから、献身的なアドバイスをもらいました。
厚生労働省が行っている、若者向けの地域若者サポートステーションの人からも、アドバイスをもらいました。
オフ会や社会人サークルで知り合った友達からも、
「もう、そんな会社辞めた方がいいよ」
と言われて、何度も説得されました。
その中で、
「休職という方法もあるよ」
と教えてもらって、休職することを決めたんです。
正直、反旗を翻すのは怖かったです。
それでも、あの時に勇気を出して本当に良かったと思います。
●今の会社で初めて一人の人間として扱われた
現在は、本当にいい会社に拾っていただきました。
自分で言うのもあれですが、結構大きな会社です。
経営に余裕がある会社というのは、人への思いやりがすごいんですよね。
コンプライアンスも非常に厳しく、部下の叱り方についてのセミナーもあります。
中間管理職の人たちは、すべからくそういった研修を受けます。
その分、中間管理職の人がかなり大変になるという、組織ならではの弊害はあると思います。
ただ、今の会社に入って僕が驚いたのは、僕よりはるかに立場が上の役員の人が、僕に対して敬語で接してくれることでした。
前のブラック企業の人たちよりもはるかに年上で、過去には社長をやっていたような人です。
そんな人が、僕をずっと一人の人間として扱ってくれるんですよ。
この環境は、本当に素晴らしいと思いましたね。
僕がいるセクションが、たまたまそうなのかもしれません。
それでも、人との当たり前のコミュニケーションができる土壌は、会社や組織、人間関係、コミュニティにおいて絶対に必要です。
社会人サークルでも、オフ会でも、友達同士の付き合いでも同じです。
●会話テクニックは、人として当たり前のこと
コミュ力向上キャンプでは、恋愛や婚活、彼女の作り方、質の高い友人の作り方などを発信しています。
僕のブログで紹介している、共有スペース、自虐ネタ、悪共有、フック会話、会話のキャッチボール、話題のマジカルバナナといった会話テクニックも、ともすれば人として当たり前のことなんですよね。
話題をそらさない。
自分ばかり喋らない。
相手に話をさせる。
相手が面白いと思えるような会話をする。
そのためには、相手の会話量を増やさなければいけません。
自慢話や武勇伝ばかりを話すんじゃなくて、手短に自分の自虐ネタを話して、
「この人は話しやすい人だな」
と思ってもらう。
そこから悪共有やフック会話を使って、相手の好きなものや、相手が溜め込んでいる愚痴を聞いて、カウンセリングしてあげる。
僕が言っているのは、そういう当たり前のことだけなんです。
しかし、それができていない人が、世の中にはあまりにも多い。
婚活市場や恋活市場を見ていても、本当にそう思います。
●自分のメリットしか考えない主催者もいる
社会人サークルにも、自分のメリットしか考えていない主催者がいます。
前の会社の社長のように、メンヘラチックにイエスマンだけを集めようとする人もたくさんいます。
僕はこれまで、いろいろな人を見てきました。
しかし、コミュ力が高くて、異性からモテている男性や女性は、すべからく当たり前のことができています。
今の会社の人たちも、みんなそうです。
人間関係のコツを一つ教えると、悪い人間関係は断っていくことが大切です。
僕もブラック企業から離れました。
オフ会や社会人サークルで知り合った、よく分からない人たちは、どんどんLINEをブロックして、そういった場所にも行かなくなりました。
●良い環境には、自分勝手な人が残りにくい
現在は、行きつけのシーシャバーやボルダリングジムがあります。
そういった場所には、コミュ力の高い人同士が集まっています。
その環境になじめない、自分勝手な人や、周囲にだる絡みする人は、やっぱりどんどんいなくなっていくんですよね。
良い環境を選ぶためには、まず悪い環境をどんどん切り離した方がいいです。
ただし、悪い環境を切るだけでは足りません。
自分自身も、その良い環境に参加できるだけの、当たり前のコミュ力を身につけなければいけないんです。
人にリスペクトを持つ。
人に話をさせてあげる。
自分よりも、相手が楽しめるような会話をする。
相手が楽しめる会話を因数分解すると、人は自分が喋っているターンが一番面白いんですよ。
だからこそ、相手が喋るターンを増やして、相手にボールを持たせてあげる。
そういう当たり前のことができなければ、悪い環境を切るだけでは、うまい人間関係を育むことはできません。
ともすれば、またブラック企業やマルチのような悪い環境に捕まってしまいます。
●コミュ力がなければ、良い人や組織から離される
自分ばかり喋っていて、コミュ力が身につかないままだと、質のいい人や組織からは、どんどん見放されていきます。
その結果、周りに残るのは、
「アットホームな会社です」
とうたっているブラック企業や、下心が見え見えのマルチ商法の人たちです。
そういう人たちは、キャバ嬢のように、
「うんうんうん」
と、こちらの話を何でも肯定して聞いてくれます。
イエスマンのような人しか、周りにいなくなるんです。
僕も20代前半の頃は、そういう人たちばかりが周りにいました。
その原因を反省すると、僕自身が、人として当たり前のコミュニケーションをできていなかったことも当然あります。
学生時代から、ずっとそうでした。
●血を流しながらコミュニケーションを学んだ
僕は、血を流すような思いをしながら、実地でコミュニケーションを学んでいきました。
そして最終的に、ナンパという世界に触れました。
そこで初めて、
「あ、自分のコミュニケーションは間違っているんだ」
と気づくことができたんです。
そのおかげで、今は最愛の人が隣にいて、いろいろな魅力的な人たちに囲まれて、公私ともに本当に楽しい毎日を送れるようになりました。
●ブラック企業はウェブサイトにも表れる
あとがきとして、以前勤めていたブラック企業のその後についても話しておきます。
ホームページを見ると、僕がいた時のメンバーはどんどん辞めていきました。
ウェブサイトも、ブラック企業を見分ける材料の一つだと思います。
その会社のウェブサイトは、やっぱり適当でした。
文字化けしていたり、時々サーバーエラーを起こしていたりしました。
YouTubeチャンネルやブログも運営していたんですけど、YouTubeの更新は2019年で止まっています。
社員の日記も掲載されていましたが、おそらく忙しい中で無理やり書かされていたんでしょうね。
それも2019年頃で止まっていました。
そういう会社を見た時、取引先はどう思うでしょうか。
「ここのホームページは適当なんだな」
「もう何年も更新が止まっているんだ」
「しかも、もう辞めた社員のことまで載せたままなんだ」
「家族のように経営していますと言っているけど、実際はどうなんだろう」
と思いますよね。
要するに、自分たちで、
「私たちはビジネスができません」
と言っているようなものなんです。
●顧客だけにいい顔をしても三方よしにはならない
その社長も、正直、ビジネスのセンスはなかったと思います。
僕が偉そうに言える立場ではないですけどね。
社長は、
「昔からのしきたりだから、就業時間を過ぎても取引先からの電話には出よう」
と言っていました。
でも、そんなのおかしいじゃないですか。
社長は好き勝手に言えますが、その考えに賛同しない社員もたくさんいます。
そこで圧力が生まれると、三方よしが崩れていきます。
顧客に対してだけはいい顔をするけれど、その場当たり的なビジネスしかできない。
従業員がどんどん辞めていく。
人が辞めれば、安定したサービスを供給できなくなります。
その会社では納期遅延もめちゃめちゃありましたし、取引先からもバンバン契約を切られていました。
現在の経営状況は分かりません。
それでも、本当にどんどん人が離れていく会社でしたね。
●会社選びもメリットの交換で考える
皆さんが今後、会社選びや転職をする時にも、三方よしの考え方は使えます。
ただ、
「いい会社に入りたい」
と考えるのではありません。
自分が会社に対して、どのようなメリットを提供できるのか。
そして、そのメリットに見合うだけの自分の時間や人生を投資できる会社なのか。
それを考えることが、面接というか、転職のコツです。
「勤務地が近いから」
「やりがいがありますと書いてあるから」
という理由だけで会社を選んでしまうのは、自分の中にビジネス的な主眼がないということです。
結局、人間関係も仕事も、すべて投資なんですよ。
かけた時間に見合うリターンがなければ、恋愛も結婚もビジネスも長続きしません。
僕は20代前半で、それをめちゃめちゃ痛感しました。
たくさん痛い目を見ましたし、いろいろな人から裏切られました。
それでも、そんな僕をずっと応援してくれた人もたくさんいました。
そういう人は、本当に本物です。
ぜひ大切にしてください。
●あらゆる人間関係の基本は三方よし
仕事でもプライベートでも、恋愛でも友達作りでも、あらゆる人が関わる場所では三方よしが大切です。
人間関係はメリットの交換です。
自分だけがメリットを享受したり、相手から利益をかすめ取ったりするのではありません。
まず、自分から相手にメリットを提供しなければいけないんです。
それができなければ、自分の周りに集まる人の質は、どんどん落ちていきます。
だからこそ、今一度、コミュニケーションの基本である「三方よし」という言葉を、よく覚えておいてください。
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